1891
リモージュに靴工場を設立
ジェイエムウエストンの物語は、19世紀の終わり、革なめしと革加工の歴史深いフランス、リモージュ地方に始まります。1891年、エドゥアール・ブランシャールは男性・女性用靴の工場をここに設立しました。間もなく、アメリカで用いられていた近代的な靴の製法に注目していた息子のユージェーヌが加わりました。
1904
新しい世紀の始まり:リモージュからウエストンまでの発見
エドゥアールの息子ユージェーヌがマサチューセッツ州ボストン 近郊のウエストンでグッドイヤー製法を学びに渡米します。
1922
ブランド誕生:1920~1930年代のパリ
パリの競馬場で、ユージェーヌ・ブランシャールとヴィアール氏は運命的な出会いを果たします。パリとリモージュ、控えめな企業家と社交場を愛するダンディな紳士との間で、2つの文化が交わりました。両者の結びつきは、ブランドとしてのあり方、技術、そしてパリのエスプリを生み出しブランドの礎となります。 ユージェーヌ・ブランシャールとヴィアール氏はジェイエムウエストンの名を商標登録し、クルセル大通りにパリ1号店をオープンしました。
1932
パリのシャンゼリゼ通り114番地に2号店をオープン
シャンゼリゼ通りのブティックに訪れた顧客たちは、メゾンの象徴ともいえるゴルフやハントダービーのようなエレガントでありながらも活動的なモデルを積極的に取り入れていました。
1946
定番 ローファー180 誕生
世代を超えて愛され続けてきたローファー180はやがてフレンチエレガンスのアイコンとなります。他にはない独自のシルエットはスタイルや時代に捕らわれない履きこなしを可能にし、個性を表現する自由を与えました。
1949
J.M. WESTON シグニチャーローファー#180の第一歩
1946年に誕生したこのローファーは独自のシルエットで一世を風靡。1949年に最初の広告を「Adam誌」に掲載し大きな反響を呼びました。以来スタイルや時代に捕らわれないフレンチトラッドのアイコンとして世界規模展開するようになってきます。
1962
ローファー:歩く伝説
シャンゼリゼ大通りのドラッグストアにたむろする「Bande du Drugstoreドラッグストアのギャング」と呼ばれる若者達はこぞってジェイエムウエストンのローファーを履いていました。父親の靴をジーンズに合わせて素足で履くスタイルは、彼らの既存の秩序に対する反抗を表現していました。やがてこのスタイルは伝説となりローファーは彼らのマストアイテムとなります。
1974
国際的に絶賛された技術
ジェイエムウエストンはデスクール家の傘下に入り、新たな発展を成し遂げ、ブティックは全国に次々と広がっていきました。
1981
タナリーバスタン
ジェイエムウエストンは、リモージュにほど近い、サン・レオナール・ドゥ・ノブラにあるタナリーバスタンを引き取ります。
1986
アメリカンドリーム
ユージェーヌ・ブランシャールもゆかりのあるアメリカ、ニューヨークにジェイエムウエストン初となる海外ブティックをオープンしました。
1988
グローバルに展開
ジュネーブにブティックをオープン。その後1993年には東京、2004年には香港へと進出し、現在は世界中に51店舗を展開しています。
1994
ジェイエムウエストンの輪
ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャックはローファー180を自身の色で表現しました。彼は、メゾンが招待した初めてのゲストとなります。 その後メゾンキツネ、ディディエ・ヴァン・コーヴラール、アンドレ、セドリック・クラピッシュ、チャーリー ケイスリー・ヘイフォードと続きます。
2001
ミッシェル・ペリーがア ーティスティック・ディレクターに
画家になることを夢見た子供は、やがて靴職人になりました。家族の伝統から自由になりたいという思いを抱えていながらも、最終的に自身のルーツに戻ってきたのです。シューズデザイナーとして、ヒールの美しさや魅力を繊細に組み合わせて女性たちの心をつかんできたミッシェル・ペリー。伝統的なシューズメーカーのノウハウを心から愛する彼は、伝統を見直し、今日のデザインに融合させることでメゾンに革新をもたらします。ジェイエムウエストンではスタイルと職人技が切り離せないことは言うまでもありません。
2008
ジェイエムウエストンの職人とアーティストのコラボレーション≪ユムール≫
フランク・ゲーリー、マルタン・ゼケリ、マーティン・パーなどの名だたるアーティストがこのプロジェクトのために集いました。
2011
ジェイエムウエストン財団設立
メゾンの120周年を記念して、オーナーのクリストファー・デスクールは職人たちの技とノウハウの維持と継承を目的とする ジェイエムウエストン財団を設立しました。職人養成機関「コンパニョン・デュ・ドゥヴォワール」と、その職人養成プラグラム「ツール・ド・フランス」にも参加しています。
2012
レザーグッズ
ジェイエムウエストンの靴の建築的側面から着想を得て創られたミッシェル・ペリーによるレザーグッズコレクション「グランタングル」を発表しました。
2014
サントノレ店オープン
リモージュのアトリエの創造性やノウハウを感じることができる特別なブティック、サントノレ店をパリの新たなアドレスとしてオープンしました。
2015
ル・モック・ウエストンの誕生
ジェイエムウエストンを象徴するモカシン180にインスピレーションを得て誕生したル・モック・ウエストンは、素材を楽しむ一足。グレインレザーやカシミヤのような滑らかなスエードを用いた、全く新しい7色が発表されました。アトリエでの2年以上に及ぶ研究を経て、ル・モック・ウエストンは基本へと回帰しました。内部の補強材をはずし、しなやかさと補強力を重視して選ばれたレザーが丁寧に組み立てられています。
2016
イヴ・クラインへのオマージュ
ル・モックの発売一周年を記念して、フランスの画家イヴ・クラインにオマージュを捧げる特別なモデルを発表。インターナショナル・クライン・ブルーに染まったル・モックのリミテッドエディションは世界で9箇所、1500足限定 で発売されました。
2017
オマール・シー主演による現代のおとぎ話
オクシモ・プッチーノ監督、オマール・シー&アレクシア・ジョルダーノ出演、そしてル・モックが重要な鍵となる現代のおとぎ話「眠れる美男」が公開されました。
2018
オリヴィエ・サイヤールがアーティスティック・ディレクターに就任
2018年1月より、オリヴィエ・サイヤールがジェイエムウエストンのアーティスティック・イメージ&カルチャーディレクターに就任しました。メンズコレクション、ウィメンズコレクション、そしてアクセサリーだけでなく、メゾン全体のイメージも担当します。